530運動(ごみゼロ運動)は、1975年(昭和50年)に、愛知県豊橋市にある多米校区で始まった環境美化運動です。豊橋山岳会会長の夏目久男氏が弓張山地の葦毛湿原に落ちているたくさんのゴミを見て、「自分のゴミは自分で持ちかえりましょう」というスローガンを掲げ、公共の場に散乱するごみ問題を解決し、社会道徳の向上と住みよい街づくりを目指しました。

夏目久男さん

毎年5月30日(ごみゼロの日)と11月の「豊橋市民の日」に市内全域で一斉清掃活動を行なわれています。530運動の精神は、単にゴミを拾うことだけでなく、「ポイ捨てをしない」という意識を持つことにあります。自分のゴミはきちんと持ち帰り、日頃から無駄なゴミを出さないよう心がける。つまり、自分自身の行動に責任を持つことです。